がんばらない15イタリアから帰国。

タオ新聞「がんばらない」最終章。

 

 

「【本】のチカラ」

 

 

 


街角にある小さな本屋。

大きなブックストア。

今や24時間営業のコンビニにも

溢れかえっている本。

別に販売はされていなくとも、

周りを見渡せば本は見つけられる。

そのジャンルも様々。

小説、詩集、ビジネス本、Howto 本、

受験の為の参考書も入るだろう。

いざ何かを読んでみようか・・・

と思っても、あまりにも種類が多すぎて、

何から手にとって良いのか分からない。

今回は、そんな皆様の為・・・になるか

どうかは定かではないが、「本」について。
 

 

元来、読書というモノが嫌いだった柴尾氏。

そんな彼に最初、本を読むことを薦めたのは、

20歳の時に勤めていた会社の上司だったという。

当時、服飾縫製の生産管理を任されていた彼に、

上司はある日、2冊の本を渡しながらこう言ったという。

「これを読んで、明日までに感想文を書いておいで。」

・・・感想を書け・・・ということは。

斜め読みの読み流しでは筋さえも分からない。

熟読し、理解しようとしてこそ出てくるのが感想。

活字を追う作業自体、常人の倍以上に時間がかかっていた彼。

正直なところ「・・・いやだな・・・。」と思ったらしい。

が、尊敬していた上司の命令であったし、読んでみるか・・・

と渡された本を改めて見て、目が点。

それは、サラリーマンなら一度は手にとってそうな本だった。

帰宅し、読み始めてみても・・・内容は意味不明。

更に目は針のように点になった。

何とか読み終えて、感想文を書き、次の日提出。

そのやりとりが毎日毎日、何と3週間続いたのである。

3週間経って、おもむろに上司は彼に尋ねた。

「今まで読んだ本の感想ではなく、読んできたことの感想は?」

正直な彼、こう返答した。

「ためになったかどうか、分かりません。」

そこで上司すかさず

「そうだろうね、お前に筆者が伝えたいことが分かるわけない。」

・・・何とも痛烈な言葉に思わず何も言えなくなってしまった彼に、

上司は続けてくれた。

 

「一冊の本を完全に理解するには10年かかる。

お前も「これは・・・」と思える本を

一冊探して、読んでみればいい。」

・・・その言葉を受けて、20歳の時から、

2年毎にある一冊を読み返す事を始めた。

他にも、何冊か同じように大切にしている本もあるらしい。

そして現在28歳の彼、4回目の読み直し。

時間を経て、経験を積む毎に、

知識と考え方が変化する。

不思議なことに、同じ本でも読む度に

何か気付かされる場所が違ってくるのだ。

・・・と、スタッフ達に一連の話をした。

すると今や、カフェラ タオ 

スタッフ間で読書が密かなブームになっているらしい。

中には、どんな本を読んで良いのか

分からないから教えてください、

とまで言ってきた者もいたという。

結局は彼自身も昔々、

上司にされたことをしているみたいだ。

だからと言って、果たして誰か、

何年後かに何度も何度も同じ本を読み直す作業をするのか?

・・・その辺はイマイチ不安ではあるらしいが。

「本を読む」という作業がさほど

苦にならなくなってきたのは、

彼が大学生になってから。

つまりまだ最近のこと。

内容も勿論大切ではあるが、
読書することによって今まで

何となく流れていた時間が埋まってくれる。

時間の使い方が有効になる。

筆者自身、読書はわりと好きな事の一つではあるが、

何もしないでぼんやりとしながらタオで過ごす時間も楽しい、

だけど本を読んでいる時は時間が

経つのも忘れてしまう時もある。

前号でも彼が伝えようとしていた

「学びの姿勢」と同じく、本を読んでみようかな?

・・・この姿勢、やっぱり大事なのだ。

内容なんてどうでも良い的な話に

なってきたが、真面目なところ。

本を読んでいるだけで、知らないうちにそこにある知識が

自分に入ってきている事実に気付くことがある。

本の作者と言うのは、大抵読者よりも年上で、

人生経験豊富だからこそ言える、

書けることがふんだんに盛り込まれている。

吸収した知恵をキッカケに、

自分の内から何かを生み出す事だってある。

それに気付かされた時、

知らず知らずのうちに読書の醍醐味を味わえるかもしれない。

勿論、生み出す何かは目に見えないもので良い。

例えば・・・自分が発する発言・・・など。

ある時、こんな事を言う人がいたそうだ。

 

「この本を読みたいと思っていたんだけど、

その本、自分があまり好ましくないと

思っていた人が読んでいたんだ。

あの人と同じようになりたくないから、

読もうか読むまいか迷っているんだ。」


・・・そんなこと、あるわけが無い。

モノの捉え方は人それぞれ、

経験も人生も十人十色、考え方も違う。

当然ながら、同じ本を読んだって

心動かされる部分は違うだろう。

同じ事が身に付くはずなど無い。

それぞれの能力に応じて、受け取り方も

様々に自分にとって大切なものを自然に吸収すれば良い。

最後に、あなたにとって「本」とは?

「・・・ニンジンみたいなものかな?」・・・・・?

どう解釈していいものか迷っていたところ、

彼は続けて言った。

「一般的に読書というものが好きな人と嫌いな人って

・・・きっちりと分かれていると思う。

どのニンジンにも栄養はあるのだが・・・

好き嫌いが激しいと思う。

・・・俺は好きだけど。」

読書の秋・・・には少し遅かったが、

季節が来たからと言って始めるものでもない。

手始めに・・・何でも良い。

いつも持っている鞄の中に本を

一冊忍ばせる習慣から始めてみてはいかがだろう?

そして、時間があるときにパラリとめくる。

その中にはあなたの知らない未知の

世界が待っているはずだ。




何故?TAO新聞「がんばらない」は

15号で終わったのであろうか?

それは・・・この15号を本ではなく

他のものに変換したいと考えた結果

「映画化」することになりました。

これが映画「カフェオレ」なのです。

 

カフェオレといえば・・・

主題歌を歌っている

「シガキマサキさん」の

初の熊本ワンマンライヴが

熊本市で行われたみたいだ。

私は仕事で行けなかったが

盛り上がったに違いない。

 

 

 

映画カフェオレ

未だ、本を超えるエンターテーメントはないと私自身思っている。

それなのに、なぜ映画製作に乗り出したのかも

自身謎だらけなのだけど、わかっていることは

このブログでもそうだけど、私の存在を詳しく知らない方にも

何か伝えたいものがあるとしたら

一つの手段として映像作品を製作できる力をつけておくことに

より、今よりより伝えたいことができた時に

新作が生まれるかもしれませんね。(笑)

 

いや〜それにしても、懐かしいです。

主題歌の「星と右手と」が相当いい曲です。

是非、聞いてみてください。

 

 

 

イタリアから帰国。

ただいま〜!!!先ほど、帰国致しました。

店を空けてご迷惑をおかけいたしました。

また、スタッフ達にも大変な想いをさせましたので

明日から、万全な状態で仕事に復帰いたします。

 

帰国.jpg

 

明日からイタリアでの出来事を

ブログにて綴っていきます。

そちらの方も宜しくお願い致します。