がんばらない14講演チーズサミット

終わりが近づいているタオ新聞14弾。

大学受験時に講演活動をしまくっていた頃の話です。

 

最後にチーズサミットについてです。

 

 

「The beginning is essential」

<この作品は16年前に書かれたものです。>

 


2001年に何度と無く行われた

柴尾稔生氏の講演会活動。


中高生対象にどのような話が

繰り広げられたのか・・・。

ちょっと覗いてみよう。

講演者の紹介が一通り終わり、いざ、壇上へ。

 

その珍しい演者にある程度の

好奇心は学生の間で高まる。

そして第一声。

 

 

 


「こんにちは!!」

 

 

 


マイクを通して一際大きく

拡声された彼の声が響く。


が、返事はパラリ・・・

と物音程度に返ってきただけで、

後は呆然と座って見ているだけ。

一呼吸置いて更にボリュームを

上げてもう一度。

 

 

 

 

「こんにちは!!!!」

 

 

 

 


その勢いに触発されてか、

やっと蚊の鳴く様な日本語らしきものが返ってくる。

そこで間髪入れずにこう尋ねていたそうだ。

 

 

 

 

 

「皆さん!今からの日本はどうなると思いますか?!

・・・そこのあなた!」

 

 

 

 

 


大概は話を一方的に受け止めるだけの講演会。

指をさされた学生、硬直。

 

最後に質疑応答の時間が設けられるのが普通のことだが、

まさかイキナリそう来るとは思いもよらないのだ。

尋いたわりには答えを求めるわけではなく、

返事が無いのを確認すると

「次、そこの目が合ったあなた!」

 

 

 


目が合った覚えがチラリとでもある学生

・・・やはり硬直。

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、そこのあなたは?

 

 

 

 

 


3人目くらいになると大抵。

答えは小さく返ってくる。

 

「・・・わかりません。」

 

 

 


恐らく、その質問に対してどう答えていいか

分からなかったから出てきた言葉だったと思うのだが、

それを逆手に取り、本講演中最大級の声が放たれるのだ。

 

 

 


そうです!!!!!

あなた達が言うようにこれからの

日本は分からないのです!」

 

 

 



・・・講演開始からここまで約40秒・・・

そこから話が続けられるであろう90分間は

その僅かの時間で決定される。

いわゆるツカミが大切ということだ。

 

実はこの講演会、学生対象に行われたものである

ことには間違いないのだが、

彼が誰に一番伝えたかった話なのかというと、

学生の横に座っている人たち。

 

つまり、学校の先生に対してだった。

勿論、そんなこと・・・

誰も気付くわけではないのだが。

講演会は演者が一方的に話し続けるのが

通常だと先に述べたが、

わざわざそんなものを聞きに

出掛けなくとも似たような状況に、

誰でも一度は遭遇しているはずだ。

学校の授業風景を想像していただきたい。

静かな教室の中で先生が教えなければ

いけないことを説明している。

 

それを質問もせずに聞いている学生達、

黒板に書かれた事をノートに写すだけ。

学ぼうとするその姿勢こそが大切な筈なのに、

それが学生の中に見られない。

 

授業を聞いて、定期試験の時に

点数を取れれば良い・・・と結構簡単に

思っている節があるのではないかと筆者は思う。

 

そしてその意識が先生達側にもあるのではないか

・・・とも思う。

 

普段の生活を行っていると、

大多数の人の前で話をする事というのは

滅多なことでは経験しない。

 

仕事をされている方々にとっては、会議の時、

何かのプロジェクトを発表する時・・・

発言を求められれば何かを言う機会はあるだろう。

 

が、大抵、慌てたり動揺してしまって

言いたいことの半分も

伝わらないのが普通、最悪の場合、

何が言いたいのかその要点さえも告げられないまま・・・

かもしれない。

 

結構・・・誰かに自分の本当に言いたいことを

伝えるのは難しい事だと、

店でマシンガントークを炸裂させている

彼も感じているらしい。

 

2001年の講演会活動を通し、

そして現役の大学生となった彼が改めて見つめた

 

「教育」


ただ一方的に物事を詰め込まれても、

そこに己が学ぼうという意欲・姿勢がないと

その本質は多分掴めない。

どうせしなければいけないなら、

嫌々するよりは自分で楽しんだ方が良いじゃない・・・

何とも気楽に筆者は話を聞きながら思っていた。

教育というものに何かのカタチで携わろうとする。

それは教える側であり、教えられる側であり。

その方法が違っても、結局行き

着く先は全て同じところ。

 

与えるだけ、与えられるだけの方法では、

互いに何も残らない事が多かろう。

 

何かを学びたい・・・

この、たった数文字で終ってしまう

簡単な心がけ一つ。

 

貴方の中で今までの『何か』が

変わるかも・・・知れない。

 

 

 

 

チーズサミット開催のお知らせ。

まず始めに!私がチーズ好きなことは知っているだろうか?

「好きな食べ物は?」という質問に対し「黄色い食べ物」

答えるようにしている。ビールは飲み物だけど、チーズ、卵、

とうもろこし、バナナ、柑橘系の果物だったりする。

特にチーズには目がない。

 

あまりのチーズ好きなあまり

C.P.Aコムラード・オブ・チーズ

資格まで取得するほどである。(笑)

 

資格取得者に定期的に案内がくる。

九州でチーズサミットが開催されるようだ!

しかも今回は熊本で解されるようです。

 

是非、チーズ好きな方には面白そうな内容でしたので

お知らせしておきます。締め切り間近です。

九州チーズサミット.jpg

詳しくは事務局にお尋ねくださいね。