タオ新聞第8弾の後は、
山鹿の美しい風景をご覧ください。
「Save your Soul ~時代を暴け~」
<16年前に書かれたものです。>
「教訓生かせぬ甘い危機管理」
私は、水俣での環境学習に関する記事を読む度に、
水俣病の2つの教訓を思い起こす。
1つは、言うまでもなく「環境保全の水俣市が市民ぐるみで
取り組む活動はこの教訓を生かしたものである。
もう1つの教訓は、一度(ひとたび)問題が起きてしまった時に、
被害が拡散しないように原因企業と行政に迅速かつ誠実な
対応を求める「危機管理の大切さ」である。
残念ながら、この第2の教訓は現代社会において
殆ど生かされていない。
古くはサリドマイド事件から薬害ヤコブ病や薬害エイズ、
そして最近のBSE(狂牛病)問題まで、危険性が認知されて
いたにも関わらず、行政と関連業者の不作為にて
被害が拡大した例は少なくない。人間は元より完ペキではない。
どんなに注意し予防しても常に過ちを犯す危険性がある。
従って、安全な社会の為には、責任追及よりも被害の
拡散防止を優先する危機管理体制の確立が不可欠である。
私は、水俣に関心を持つ人々が協力して、
企業や行政のために危機管理マニュアルを作成
できないだろうかと考えることがある。
いつの日か、水俣と言えば誰もが危機管理の
大切さを思い起こす、
そんな時代が来ることを願ってやまない。
「不作為の罪」
大学の講義中に初めてこの言葉を耳にし、
当時よく意味が分かっていなかったにも関わらず、
身体に電流が走っていく・・・
何とも形容しがたい背中に
冷たいものが伝い落ちていく様な・・・
そんな衝撃を受けたのだそうだ。
これは法律用語であり、
一見難しそうな言葉に思われる。
が、意味自体は至極当たり前なもの、
口には出さずとも誰もが分かっていること。
「なすべき事をわざとしないこと
人が敢えてなすべき行為を積極的に行わないこと」
である。
今まで発行してきた「がんばらない」でも
再三再四、言葉は違えど
言ってきたことではあるが、
共通している問題提起は全て
この「不作為の罪」から成り立つことばかりだ。
事なかれ主義を地で行く日本の体制を、
世界各国から呆れた目で見られていることは、
既にマスメディアの報道等で皆様感じて
いらっしゃることであろう。
ことが起きてしまってからでは遅い、
そしていろんな被害が拡大し、隠せない状況まできてしま
ったら既に遅すぎるのだ。何故隠す?
地位や名誉や自分の信用と
立場は確かにとても大切なものだ。
特に信用なるものは一度無くしてしまったら、
取り戻すのに何十倍、いや何百倍の時間が
掛かるのは周知のことであろう。
が、それにしがみつき、
それだけを守ろうとしたごく一部の人々の行為の結果が、
今まで大問題となり、ヒトの人権を冒されてしまう
可能性を秘めた被害にまで発展しているのである。
知らないふりというのはとても楽なことだ。
一番簡単な責任逃れであるのだから。
だが・・・。
逃げないでほしい。
犯してしまった罪は永遠に消えることはなく、
時間の巻き戻しはきかない。
では、どう償うべきか?
これからどうしていくか?
同じ過ちを何度も繰り返さない為に。
完璧な人間はどこにもいない、
と彼は述べている。
しかしながら、
罪を償うことを許されているのは人間だけだ。
猶予を与えてもらえるのは私達、
「生きている」人間だけ。
与えられたものは有効に活用した方が賢い。
ただ、そのことを気付いている者達が
あまりにも少なすぎるような
気はするのだが・・・。
自分を守れるのは自分自身。
散乱され、氾濫し、嘘か真(まこと)か
分からない膨大な量の情報の中から
自分の頭で考えた結論で選択したものが
・・・真実(ほんもの)。
どうだったかどうかは・・・
例え間違いだったとしても
それは後悔することはないだろう。
少なくとも自分自身の中では。
今の腐敗しかけた時代を変えていくのはおそらく、
今現在に「若者」という種類に分類された者達。
どうする?
どうしたらいい?己で考えよ。
我が肌で感じ、目と耳で確かめ、
そして生まれたものこそ真実なのだから。
ぬるま湯の中で安穏と
暮らしていく必要性など無い。
「地球とは、我らの先祖から受け継ぎ、
後世へ引き継いでいくものではない。
未来の者達から借り受け、そして返すものだ。」
そういう言い伝えを残している民族がある。
もし、我ら、今生きている人間達に
少しでもその気があり、そうしたいと
望むのであれば・・・。
それはきっと自分の幸せの為にも
なりえるであろう。
あなたには守れるもの、
守りたいものがありますか?
山鹿の盛り上がり方が半端ない。
今年、行かれた方は分かるだろう。
今までも凄かったけど、さらに進化している。
坂を登ると徐々に竹灯り。
しびれますな〜この光。
もちろん、帰りはタオ珈琲〜山鹿店〜にて
くつろぎのひとときを!
皆様のお越しをお待ちしております。