第3の母さん今までありがとう。

今年最大の衝撃。

このことを受け入れるのに時間がかかりました。

どうしても、ブログに残したいと判断し

ここに記す。

 

 

毎週、月曜日は常連さんと集う「月曜会」を行っている。

かれこれ5〜6年になるだろうか?それ以上か?

深夜の営業時間を終えて、開いているお店といえば

ファミレスのジョイフルか、お弁当のヒライ。

私たちはファミレスなんぞに魂は売らんぞ!と

ヒライに通い始めたのであります。w

正直、最初の頃は「ヒライの方がマシか!」レベルの考えでありました。w

 

毎週、行っていたから贔屓で言っているわけではなく

本当にクオリティーの高い総菜やお弁当があるのだけれども

私たちが愛してやまないのが

イートインスペースで食べる「チキンカツカレー」だ!

しかもワンコイン(¥500)で召し上がることができる。

 

単なる「安さ」に引かれたわけじゃない。

確かに「美味しい」のもあるのだけれども・・・

通っていた一番の理由は、そこで働く「おばちゃん」の存在だ。

おばちゃんの作る料理は、本人曰く「レシピ通りだから一緒。」と

いうが、愛情プラスαで全く別物になっている。(気のせいではない)

カツ丼などで併用できるポークカツは再加熱によって

提供するのと違い、チキンカツは併用がなく

おまけに深夜ともあれば、ストックもないので私たちのオーダーから

わざわざ揚げてくれる。しかも完璧な揚げ具合w

 

私たちの通うっていた植木店は改装工事のため

しばらくお休みされていたのだけれども

(勢いあるヒライさんは現在、全55店舗の老朽化の進む店舗には

大幅な改装店を拡大し、勢いを更に深めている印象です。)

先日、3月9日に念願のリニューアルオープンを果たした植木店に行ってまいりました。

建物の骨組みは同じではありましたが、綺麗な内装。

完璧なレイアウトは、飲食店をしているものとして

勉強にも、参考にもなります。w

改装中は、しばらくおばちゃんに会っていなかったので先週

おばちゃんのいる時間帯にメンバーで顔を出した。

 

 

すると・・・・・

 

 

おばちゃんの姿が見えない。

あれ?裏にいるのかな?

最初は、気にも留めていなかったのだけど、やはり・・・

おばちゃんの笑顔に癒されたいと、他の店員に尋ねてみた。

 

「おばちゃんは?」

 

すると・・・

「いません」と返っていた。

 

いやいや、いませんってって!

 

 

「休みなのか?」と尋ねて見た。

 

 

 

すると驚くことに更に

 

「もう、いません」と返ってきて

 

「やめたの?」と尋ねると

 

陳列途中のお弁当を棚に置き、手を止め

体をこちらの方へ向けました。

改めて「もう、おられません。事故で亡くなられました」

 

最初は何を言っているのか?冗談にも程がある!

店員を怒ろうとしたが、段々と状況がわかり

詳しく聞いてみると

オープンした3日後の出来事(正式には2日後)

通常は、毎週日曜日にお休みをされていたが

リニューアル直後ともあってからか?

日曜日勤務(翌月曜日朝)に仕事を終えて

店を出たところで車に接触して、病院に搬送されたようだった。

 

数年前に実家が火事で父を亡くした時、家族と別居を選択し

母と同居した時、熊本地震で恐怖に怯えた時、仕事で悩んだ時、

人間関係に苦しんだ時。

逆に色んな楽しいことも沢山話を聞いてくれた。

決して口数が多いわけでもないけれど

常にニコニコしていた”おばちゃん”は

まさに母的存在。第3の母といっても過言ではない。

 

 

仕事帰りによった時、クタクタに疲れていた時にも

何も言わず、リポビタンDを買って肩をポンと

叩いてくれたあの日。いつも暖かな視線で見守ってくれた

あなたの笑顔は永遠です。

 

おばちゃんがキッカケでヒライに通うようになって

本当に多くのヒライのお店に通いました。

大津道の駅に出店していた頃によった大津店、菊陽バイパス店。

国金への交渉や街方面の配達の帰りによった崇城大通店。

清水バイパス店や鈴麦線の硯川店、母の病院の帰りに寄った玉東店。

毎週予備校の行きに通う北部店。タオ珈琲山鹿店の出勤前に寄った山鹿店。

もちろん、植木店のあらゆる時間帯に通っていた。

 

が、が、が

 

驚くことに店舗によって全て違う。

多くの店舗に通ってわかったことだが、

おばちゃんファンのお客さんは

御膳を返すときに

ほぼ全ての人が

おばちゃんに「ごちそうさまでした〜!」という。

これって凄くないですか?

土建屋さんもサラリーマンも、お年寄りやヤンキーの若者も

飲み屋のねぇちゃんも、トラックの運転手も、ご近所さんも・・・

利用する店のお客さんが”おばちゃん”を

大好きで、したっていたに違いない。

癒されていたに違いない。

 

他店では(植木の他の時間帯でも)聞いたことがない。

まぁこれが普通なのかもしれませんが・・・

ある意味「ごちそうさま〜」って言えることの幸せさを感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

妻に今回のことを話すと

一緒に泣いてくれた。

妻にとってもかけがえのない存在だったから・・・

 

 

もう一度、おばちゃんのカレー食べたかったぁな〜。

そして「ごちそうさま」って言いたいなぁ〜。

 

 

妻に、ピカピカ店舗が新しくなっても

おばちゃんがいないなら意味がない!

もう、しばらくは・・・ヒライに行きたくないな〜!と

伝えると、「おばちゃんは、きっと・・・

大切な仲間と、いつものようにヒライで

笑っている方が嬉しいんじゃないかな〜」と呟いた。

 

 

 

 

 

羽坂淳子.jpg

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羽坂淳子さん永眠。

私の心には常にあなたは生き続けます。