色鮮やかで、優しい透明感を持つベネチアングラス。一度手に取ると、その美しさにとりこになる人も多いのではないでしょうか。しかし、ベネチアングラスといっても、ベネチアで作られているわけではありません。さまざまな歴史を経て、現代までその技と作品が継承されてきました。
そこで今回は、ベネチアングラスについて、その特徴や歴史、技法、実際の相場などについて解説いたします。この記事を読んでいただけば、ベネチアングラスの魅力を感じられるでしょう。
ベネチアングラスとは
ベネチアングラスは、イタリアのベニスにあるムラーノ島で作られるガラスの工芸品です。鉛を使わないソーダ石灰石で作られているため、クリスタルのような輝きとは異なる温かみのある優しい透明感が出ます。
また、ガラスを細く引き伸ばしたり、薄く伸ばしたり、色付けしたりする技術はとても繊細です。モチーフは動物や花などさまざまで、精巧で彩り豊かな作品は見る人の目を惹きつけます。
ベネチアングラスは職人のハンドメイドであるため、大量生産ができません。ワイングラスのように同じような製品でも、色や重さ、気泡の入り方などが微妙に異なるため、自分だけのオンリーワンに出会うことができます。
ベネチアングラスの歴史
ベネチアングラスというのになぜベネチアではなく、ムラーノ島で作られているのでしょうか。実は、イタリア政府がガラス工房をムラーノ島に一斉に移住させたからです。
ベネチアングラスは、古代ローマ時代が起源といわれており、その時代からイタリア全土にはたくさんのガラス工房がありました。しかし1291年に、政府の強力な保護政策によってムラーノ島に職人や助手、その家族が一斉に移されたのです。
世界的に有名になっていたガラス工芸品の技が他国に盗まれないように実施したという名目ですが、実際は高温になるガラスによって火事が絶えず起こっていたことが原因だとされています。
しかしベネチアングラスの価値や魅力は変わらず、数世紀にわたって新しい技術を生み出し、より芸術性の高い作品を生み出し続けています。現在に至るまで、ムラーノ島はベネチアングラス制作の中心地となっており、いまでは観光で工房を見て回ることも可能です。
ベネチアングラスの技法
ベネチアングラスの技法で高度な技術が要求されるものを、2つ紹介します。
1つは、ミレフィオリ技法で、イタリア語で千本の花という意味です。美しいモザイクを作る技法で、日本のトンボ玉のイメージが近いです。ムラーノ島ではミレフィオリ技法を使った花瓶などが作られますが、この技術はムラーノ島のガラス職人にしかできないとされています。
2つ目はツイスト技法です。ガラスをひねりながら伸ばし、ガラスの中に網目模様や縦巻き模様を作り出します。ワイングラスなどに用いられることが多い技法ですが、各工房がその技術を父から子に継承しています。その継承も、秘密の技として本に書き写されたほどです。
どちらも高度な技術が要求されますが、その技術と創造性は目を見張るばかりです。
ベネチアングラスっていくらで買えるの?
ハンドメイドでオンリーワンのベネチアングラスは、製品によって価格にバラつきがあります。モザイク仕様のペンダントトップなら20~40ユーロ(2,500円~5,000円ほど)、ピアスなら50ユーロ(6,200円~)程度の金額から購入できます。ネックレスなど、パーツが多くなると500ユーロ(6万円~)を超えるようなものもあります。
また、ワイングラスやプレートなどの食器は、150~200ユーロ(2万円前後)と考えておくといいでしょう。あまりにも安いものは偽物の可能性があるので注意してください。
ベネチアングラスの魅力を身近で感じたい人へ
ベネチアングラスを手にしてみたい、手軽に楽しみたいという人は、カフェ・ラ・タオでベネチアングラスの雑貨をチェックしてみませんか。マスターおすすめのコーヒーとともに、ベネチアングラスも購入できますよ。
コーヒー専門店で、なぜベネチアングラス?
カフェ・ラ・タオのオーナーは、世界最高峰のコーヒーの国際ライセンスを取得するために、イタリアに行きました。そのとき、イタリアの魅力にはまり、自分でこれはいいと思うものをいくつも見つけてきました。
その中でも、とくにベネチアの魅力に惹かれ、雑貨を買いつけるようになりました。それ以来カフェ・ラ・タオでは、コーヒーショップでありながらもベネチアングラスを取り扱っています。
とにかく安い!ベネチアングラス
日本で買うベネチアングラスは高価なものがとても多いのですが、カフェ・ラ・タオでは、安くて手ごろな価格でベネチアングラスを販売しています。ここまで安くできるのは、以下のような理由があります。
- 直接買いつけるので、中間業者が入らない
- お土産として買えるものを買っている。さらに、免税されるものもあるので、その分安くできる。
- イタリアが好きな人を増やして、一緒に楽しみや喜びを共有したい
このように、マスターが旅行ついでに買ってくるという範囲なので、渡航費用などの上乗せ費用もなく、皆様にご提供できるのです。
まとめ
今回はイタリアのベネチアングラスについて紹介しました。世界に一つしかない作品は、繊細で品があり、眺めているだけでも優雅な気持ちにさせてくれます。
「カフェ・ラ・タオ」では、コーヒーを飲みながらイタリアを少しでも感じてもらい、イタリアを好きになってもらいたいという思いから、ベネチアングラスも扱っています。高いと思われがちなベネチアングラスですが、「カフェ・ラ・タオ」なら手軽に購入できます。興味がわいたら、ぜひとも一度HPをご覧くださいませ。HPからでも購入できますので、まずはどんな作品があるのかをチェックしてみてください。
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