家庭教師に言われ新聞を書くことになった。
しかし、ただ書くだけでは面白くない!ということで、
作家希望の客にインタビュー形式で1テーマ毎に語り
原稿を書いて貰うことにした。のち添削して、
自分の言葉に直すという手法を取り入れた。
そして名付けた名前が・・・・・・
「がんばらない」。
「【がんばらない】スタート」
※今から16年前に書かれたものです。
今から四年前、とある若者達が
また一つの「文化」を開花させた。
屋台で珈琲を販売する・・・
かつてそんなことを始めた人、聞いたこともない!
だが彼等の場合・・・
豆から自分達で選別し、しかも自家焙煎で・・
のちにそれを屋台ではなく、
ワゴン車で移動しながら観光地、
各種イベントに出没するようになった。
多くの大人達にとっては まさに前代未聞、
だが何を言われようと、何を思われようと、
彼等は自分で考え、信じた事をやり通した。
(継続は力なり)
その結果が現在。
クチコミで存在は広まり、
客足は殆ど途絶える事はない有名な店へと孵化し、
固定店舗を3店舗(12月には4店舗目をオープン)
持つ企業へと成長するに至る。
今回はタオ新聞『がんばらない』
第1号として、タオグループ代表の
柴尾 稔生氏(マスター)に話を聞いてみた。
固定式店舗第1号としてオープンした山鹿店は、
国指定重要文化財『八千代座』の直ぐ前にある。
2001年 5月に復旧工事が終了し、芝居や歌舞伎、
その他色々な催し物が毎週のように行われている。
豊前街道にぽつんと一軒の感じ良い珈琲屋。
当然、平日以上休日の方がお客様は多い。
それは良い事だと思う。
しかしある日、その忙しさの中で、
ポツリと漏らした言葉があったそうだ。
「・・・八千代座が賑わって、ここが賑わうのは
勿論良い事だけど・・・
このままで若者が集まるのか?」
彼等が目指したモノは文化。
しかし、ただの文化ではない。
彼は言う。
「文化というのは、これからの未来に道を作る事。」
過去を愛おしみ、振り返り、
触れるのだけでは文化ではないと言う。
文化とは、今までにやった事がない事を
自分たちがやって、それを見た後輩達が
「自分も・・・」と思い、
後を続けて道を歩いてくれる事が文化だ。
誰かがやらねば後ろは続かないのだ。
もっと身近に言うならば、その人それぞれ、
個人の生き方・・・その人の持つ、
「自分」という「文化」であり、
「歴史」だと・・・。
彼の言葉は続く。
「この会社が目指すのは空間の提供。」
空間の提供を一番、それに美味しい珈琲が
付いてくるという訳らしい。
筆者自身、充分にその戦法に
嵌められてしまっている。(笑)
最後に彼等が最終的に
目指すモノは何かと聞いてみた。
その答はとても簡潔だった。
「お客様に【ありがとう】と言われる事。」
簡単に見えて、これはとても難しい。
全員が全員、全てに満足するとは限らない。
だが、出来る事なら・・・より多くの客に
より良い時間を過ごして頂く為に、
彼等は努力中である。いつも前向きに、
新しい事にチャレンジする。
今回の新聞発行もその辺から来ているらしい。
筆者自身もその言葉を信じて、
彼等が作る未来の文化の
助けとなる為に協力する事にした。
私は期待したいと思う。
これからの未来文化に。
そして彼等に。
常に変革を、常に野望(ゆめ)を、
常にいつか出会う誰かに感謝を。
ナイストライ〜北部中学校の皆さん〜
熊本県北部に位置する植木本店の隣町
北部中学2年生の3名がナイストライと題した
職場体験授業で3日間、当店にやってきた。
ここ数年、若者の挨拶の低下が気になっていた。
しかし、今回の子どもたちのレベルの高さに
大人の私たちが勉強になりました。
北部中の3人よ!本当にありがとう。
ありがとうを込めてカプチーノの実演を
頼まれてもないのに披露してあげた。
最後に今回の体験をもとに感想を尋ねてみた。
すると模範のような感想が返ってきた。
Aくん/最初は自分の考え方や、行動が社会に全く
通じないのではないかと不安でした。
木を1本切るのに8時間もらえるなら
私は最初の6時間に斧を研ぐのに使う。
(リンカーンの言葉を引用)という
ポスターにも書いてありましたが、
華やかな表舞台の裏には、様々な準備が必要と
いうことが勉強になりました。
ありがとうございました。
Bさん/マスターから、いじめられている人を見つけたら、
あなたがそっと側に行ってあげて、
「闇は長くは続かない!」と
優しく声をかけてあげて!
人は人に喜んで貰うことでしか、
幸せと感じることができないのは
みんな一緒だからという言葉を受け止めることができました。
スタッフの皆様からも優しくして頂いたので
私も色々な人に優しくしてあげたい。と思いました。
ありがとうございました。
Cくん/緊張していましたが、次第に仕事が楽しくなりました。
最後にマスターに来て頂いてお話を聞けたことが
ラッキーだなと思いました。夢に対しての考え方が
とても勉強になりました。ありがとうございました。
スタッフに読んで貰いたい、バックヤードのポスターや
店舗に点在しているキーワードの数々を見事、
受け止めてくれました。
かぶっていないコメントに正直、出来過ぎていて
「マスター作ったんじゃない」と
思われるほどの模範解答に驚きを
隠せませんが可愛い、中学生の未来を見て
ほっこりしました。こちらこそ
ありがとうございました。