始めたのは、些細な切っ掛け。
もう、何度もブログ等で話が出てくるので
ご存知な方もおられることでしょう。
今年、20周年のタオの歴史。
始めたのは、些細な出来事からでした。
1997年10月(当時23歳)の私は
小学5年生からの夢の実現を叶えるために
東京から熊本へ帰ってきていた。
デザイナーの経緯は詳しく後日話すとして
自分のファッションショーを終え
満足感に浸る私は、お節介にも
人の夢の実現を願うべく
頼まれてもいないのに力を貸したくて
仕方なかった。そこで、接近したのが
元副社長で一緒に創立した田所ゆかりさん。
「将来、喫茶店を持つのが夢」だそう。
それこそ、頼まれてもいないのに
勝手に屋台を作り、勝手に休みを合わせ、
勝手に珈琲屋を始める準備が整った。
喜ぶであろう?
3週間後の「ある日」田所を自宅へ
何も内容は言わず来るように誘ってみた。
予め屋台を組みた自宅の
駐車場へ連れてくるとデザイナーをしていた
こともあって、様々な生地を沢山持っていたので
演出がてら、クイズ番組のパジェロを隠してある
ようなテロンテロンのサテンを
屋台に被せ、得意そうに田所へ質問する。
これな〜んだ
いきなり連れてこられて
「これなんだ」は、ありえない。
わかるはずがない。
サテンを私は引っ張ると
薄暗い駐車場に私的には
後光が差していた。
ん〜〜〜〜眩しい。(笑)
何これ?
何だって?そりゃ屋台に見えるだろ!
確かに屋台には見えるけど
何で?屋台?
そりゃ屋台で珈琲屋やるんだよ。
まぁ色々話は続きますが
今考えると
いっくら喫茶店をしたという夢を持った
人でも屋台珈琲を一緒にしようと
言われて、殆どの人は断るに違いない。
でも、彼女は即答で始めることを決意
毎週木曜日営業することが決まった。
7回目の営業の時に上司に私だけ呼ばれた。
ショーを準備をしながら
観光ホテルのフロント業をしていた時の
上司は私に尋ねた。
田所さんとは付き合っているのか?
片やフロント長まで任せられる優秀な女性スタッフ。
片や夢の実現の反動で途方にくれ、腑抜けになっていた
仕事をサボってばかりの男。
大人の判断は・・・・
変な虫がついたので駆除すべく
私をクビにした。
さすがに私は付き合っていない!
タオをしているだけ!なんて言えなくて。
ファッションショーを終え、デザイナーを辞めた私。
腰掛けでも本業でやっていたホテルマンイキナリの失業。
その他の選択肢も沢山あったはずだったのだけど
それで、手伝うだけの喫茶店業務を本業にする選択肢しか
思いつかず、4/1屋台から車の軽ワゴン車のスタイルに
転身して本業になった日。
腰掛けじゃない。
手伝いでもない。
私が珈琲職人になる覚悟が
始まった日が4/1だ!
この日が日が故に
「またまた〜エープリルフールだから?」
とか
言われるが本当の話だ。
先ほども伝えましたが、後日
東京コレクション、熊本の業界の始まり
の裏話を綴ります。ぜひ楽しみにしてください。
春のチーズケーキフェア始まる。
春と秋、毎年繰り広げられる人気の企画。
スタッフが新作のチーズケーキを用いて
ショーケースが彩られます。
春のトップバッターは勿論この人。
みんなの良き相談役のマネージャーは
タオカフェ本店の店長でもある
柴尾みどり作