がんばらない12前半新人紹介。

タオ新聞第12弾はタオの歴史初期の珍場面(笑)

たくさんある歴史の中で当時、選ばれた内容です。

 

最後に新人さんの紹介です。

 

 

 

「Back Stage of Cafe la Tao~part1」

<この作品は16年前に書かれたものです。>



1997年11月27日 カフェ ラ タオ開店。

それから5年・・・。

5年もあれば色々なことがある。

今回は、タオの歴史を追いながら、

それに纏わる話を綴っていきたい。



喫茶店をするのが夢なんです!

 

田所さんがある日ポツンと呟いた。

 

「将来は喫茶店をするのが夢」

 

それに呟いた本人じゃないにも関わらず

大乗り気になったのが柴尾さんであった。



3週間後、田所さんに内緒で全財産はたき、

屋台を作り上げてしまった。

・・・その行動力、どこからふって沸くかは

未知なるところではあるが・・・。

 

そんなこんなで1997年11月27日。

田原坂公園の駐車場にて第一回目の

試行錯誤が始まったのである・・・。

 

 

 

 


阿蘇のてっぺんでガス爆発

暫くして第二回目。

 

「・・・今度は人の多いところに行ってみよっか?」

 

熊本県内で人がいつでも多いところ=観光スポット・・・

あるではないか、熊本県民にとってはただの

でっかいお山であるが、世界一のカルデラ、阿蘇。

そこに行ってみよう・・・というわけで営業開始。

 

その時、事件は起こった!!!

たまたま柴尾さんがその場を離れ、

お客さんと話をしている隙に

下から吹き上げる風に煽られ、

ガスボンベのホースに引火!!

 

一瞬のうちにコンロに引火!!!

 

ぼすっ・・・・・・・・。

 



ガス爆発!!!!!

 

 



驚いて為す術もなく田所さんの助けを

求める悲鳴のような叫び声が

阿蘇いっぱいに木霊した。

柴尾さんが振り向くと、屋台が・・・

屋台が火事だぁああ!!!

燃えるな全財産!!



ジェットスピードで駆け戻り、

火の中に手を突っ込んでガスの元栓をしめると、

必然的に火の手は収まった。

 

ああ良かった・・・

 

とりあえず守った全財産(笑)

 

ほっと一息・・・も束の間、

柴尾さんの姿を見た田所さんの

悲鳴第2弾が響き渡ることになる。

眉毛無くなり、睫も無くなり、オマケに前髪も

仲良く無くなった見るも無惨な姿がそこにあった・・・。

 

 



「もう、帰ろう!私の夢なんてどうでもいいから・・・。」



あまりのことに号泣する田所さんを一喝。

 

「今帰ってどうする、待っててもお客さんは来ない!

呼びに行っておいで!!」

 

泣く泣く田所さんは客引きに、

火傷でズンズクする頭のまま、

柴尾さんは珈琲を作り・・・。



これが、

後々「1番」

呼ばれる接客のはしりとなった。

 

余談ではあるが、暫く柴尾さんが帽子と

親友だったのは言うまでもない。




柴所珈琲?田尾珈琲?

2人が屋台を始めた頃、

この店の名前は柴所珈琲だったこと、

ご存じだろうか?

互いの名前を一文字ずつ頂いて、柴所。

 

あまりナイスではないこのネーミング、

考えたのは勿論(?)柴尾さん。

田所さんにとってこの名前ハッキリ

言って好ましいモノではなかった。

 

あんまり嫌がったので、じゃぁ・・・

と言うことで田尾珈琲に変更。



・・・実は田所さん、この名前もあまり

ナイスとは感じていなかったらしい。

 

が、もう譲れない。

 

柴尾さんの洗脳作戦開始。

 

睡眠学習の如く、延々と

タオ珈琲タオ珈琲と言い続け・・・。

 

何とかこれに馴染んでもらうこととなった。

 

が、そのままモロ日本語でタオ珈琲では

あんまりだという意見もあり、ではフランス語で

 

「カフェ ラ タオ」

 

カフェ ラ タオの始まりである。

結局・・・タオ珈琲という名称、

後に山鹿店の屋号となった。

 

 

ちなみに。

 

タオというのは日本語に直せば「峠」・・・

峠の茶屋的存在になりたいというこじつけもある。

 

もっとちなみに。

 

中国語では「道」と書いて

タオと読ませるらしい。




田原坂の珈琲屋のマスター話を

聞きに行こうツアー

昼下がり・・・

貸し切りバスが一台、

田原坂公園の駐車場で停まった。

降りてきたのはオバサマ's。

 

団体様が一直線に向かってきたのは

観光地方面ではなくタオ号であった。

 

何と目的は柴尾さんが炸裂する

マシンガントークだったのだ。

タイミング悪く別の場所へと

向かっていた柴尾さん、

田所さんの電話で特急で田原坂へ・・・。

待っていたのはズラリと座って待ち

かまえている御一行様。

仰天したのは無理もない。

 

その頃、日曜 朝の九州ローカル番組に出演していた。

それを見てわざわざ田原坂まで

バスツアーを組んでやってきたのだ。

急かされるままにいつものトークをする・・・

が・・・反応・・・無し。

ウケてないし・・・!!!(滝汗)

 

内心冷や汗タラタラで沈黙の中トークは進み・・・。

持てるネタを出し尽くして20分後・・・

 

 

 

「これにてお話を終わらせていただきます、

ありがとうございました。」

 

 

 

 

 



し~~~~ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

ぱち・・・

 

 

 

ぱちぱちぱちぱち!!!!!!
 

 

一瞬遅れて拍手喝采。

 

 

 

 



この団体様、もちろん珈琲を飲み、

話が終わった後は珈琲豆を購入し。

 

「この後は熊本城とか観光地をまわられるんですか?」

 

にこやかに尋ねた柴尾さん。

返答は簡潔且つ単純だった。

 

 

 

 

「いえ、もう帰ります。」

 

どこからのお客様なのかを尋ねて更にビックリ。

 

何と鹿児島からわざわざ熊本まで

これだけのために!!!!

いらっしゃったのだ。

 

呆気にとられている内に

そのオバサマ方は帰って行かれた。

その時、一つだけ後悔したのは、

生憎カメラを持っていなかった為、

そのバスに掲げられたツアー名を

撮り損ねたことだった・・・。


長々と書いてきたが、

実は他にも面白い話は沢山ある。

しかし、それをいっぺんに

やってしまうにはあまりにも惜しい。

それに、スペースも全く足りない。

それで、「Part 1」ということで

今回はこれにて打ち止め・・・

またいずれかの機会にて。

・・・お後がヨロシイようで。

 

 

 

 

 

 

仲間が増えました。

1年ぶりに新人が誕生致します。

ご紹介します。上野 未鈴さんです。

(植木本店所属)

上野 未鈴.jpg

 

高校卒業が決まり、4月から晴れて大学生になられます。

日頃、短期アルバイトを採用しないタオですが

即、採用を決めさせて頂きました。

うぅ〜可愛い(笑)

衝撃なのは、「お母様」マスターと同じ年齢。

ついにスタッフよりお母様と

同じ年の人を採用する時が来たか〜!

採用者数350名以上のタオグループの新しい風。

是非、応援よろしくです。