美味しいフレーバーってないの?

私の考えるフレーバーコーヒー。

珈琲学では、コーヒー本来の香りのことを

「アロマ」と言います。

フレーバーコーヒーは、そのアロマ以外の香りを

故意的につけたものを指します。

 

フレーバーコーヒーは、高度成長期時に

コーヒーの飲めない!コーヒーが苦手な女性から、

大きな支持を得たコーヒーです。

 
また、一方ではアメリカの戦略でもありました。

現在、約60ヶ国でコーヒーの栽培がされていますが

唯一、先進国のアメリカ/ハワイ。

ハワイの最高級品のコーヒーといえば

「ハワイコナエクストラファンシー」。ついで

「ファンシー」、「ナンバーワン」と続きます。

その高級品は殆ど、我が日本国に輸出されております。

火山灰の土質ではコーヒー豆の栽培に向いており

大粒で綺麗で素晴らしいコーヒー豆が完成します。

しかし、その高級な豆たちから外れた

4位以下の「クズ豆」たちは勿論、高値では取引されません。

そこで考えられたのが、フレーバーコーヒーということになります。

皆さまもハワイのお土産で買ったこと

ある人も多いんではないでしょうか?

アメリカ人は知っています。そのクズ豆たちも、お金を持っている

日本人に売るのが一番、儲かることを!

 

ライオンコーヒー.jpg


でも、世の中の珈琲好きには、

フレーバーコーヒーは

認めないという意見も多くあります。


その理由に、

フレーバーコーヒーの作り方が関係します。



フレーバーコーヒーを作るときには、

焙煎したあとの珈琲豆に

香料を添加するのが一般的です。

この添加する香料の香りを生かしているのが、

フレーバーコーヒーでもあるわけですね。

ということは、この香料の香りが「発揮しなければ」、

フレーバーコーヒーとしては完成度が低い訳です。

そうなると、珈琲豆本来の香りが強すぎるものは、

フレーバーコーヒーには向いていません。

香りが共にケンカしてしまいます。


つまり、香りの強くない珈琲豆→品質が良くない

珈琲豆を使うということにもなってくるわけです。

全てがそうだとは言いませんが、

外国でのフレーバーコーヒーを飲んだときに、

コーヒーの香りが極端に弱いのはこのせいです…。


わざわざ品質の良くない珈琲豆を使って、

バニラやキャラメルなどの香りをつけているのが、

フレーバーコーヒーであり、

それはつまりコーヒーとしても

良くないだろうとも言われているわけです。

たしかに、そこまで無理してコーヒーを

飲む必要があるのかどうか…と考えると、

フレーバーコーヒー反対派の意見もわかります。



でもまあ、アロマのコーヒーであれ、

フレーバーのコーヒーであれ、

本人が美味しく飲めていることが一番大切ですよね。

 

タオではいつの日にか、お客様が求めて

いただけるのであれば「アロマ」と「フレーバー」の

共有できる「新感覚のフレーバー」を編み出せればと思います。

そのためにも、毎月1トン焙煎できるメーカーとして

力をさらに強めて参ります。

応援宜しくお願い致します。