芯温まで温めて!コーヒーはレタスと一緒。

南高江店でシフトに入ると、また、違ったお客様との出会いで楽しい。

飲み干したコーヒーカップの香りの余韻を楽しむ方。

本気で私のコーヒーを愛してくれているお客様。

初めての来店時にコーヒー豆をお求めの方は必ず

「喫茶もできるスペースあるのね」って感想を言われたり。

様々である。


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そんな中、オープン当初からヘビーに利用してくださる常連様が来店くださりました。

お客様は某大学の食堂で調理を担当されておられます。

衛生管理の一環として、調理後の食材の芯温が85℃に達しているかを

毎回測っているそうです。測ることに気を配りすぎると

調理がうまくいかないこともあるそうです。

 

私は、コーヒー豆の焙煎について熱く語りました。

先日、大学教授とコーヒー豆の芯温を測ることができれば

さらにクオリティーが上がると盛り上がった話。

焙煎機メーカーと研究はそこに達していないという話を

私が興味持っている話をさせていただきました。

 

どんな食材も温度との関係性は切っても切り離せない話となります。

 

例えば、牛のお乳。

私たちはミルクと呼んでおりますが

ミルクは牛のお乳なので

温めすぎると乳成分が分離する

すなわち凝固してしまうために

カプチーノやラテを作る時は65度までしか温めません。

お客様にヌルいと思われないために

マシーンの上で肉厚のカップを温めているのです。

なのでカプチーノやエスプレッソのカップは肉厚で暖かいのです。

 

また、カレーを1人分作るより

50人分作った方が美味しいという話を聞いたことはないだろうか?

これは安易に大人数分製造すれば美味しいとか、いうことではありません。

素材にカロリーをかける温度の上がり方に、おいしさを引き出すポイントが隠されています。

同じコンロでということが前提ですので

火力が同じであれば、1人分を製造するときの温度の上がり方と

大人数分を製造するときでは温度の上がり方が違うため

旨みができる50度〜60度までの時間が変わります。

素材の甘み、旨みが引き出せる温度帯が長ければ長いほど

美味しくなります。なので再加熱すると美味しくなるというのは

その温度帯を繰り返すということで旨みが生まれるわけで

次の日だからではありません。(笑)

他の料理でも同じことが言えます。

 

今日お会いした調理師のお客様に本日、会えて本当に嬉しかったです。

(ボソッ)

 

 

 

「コーヒーはレタスと一緒???」

私がコーヒー豆を お求めのお客様に必ず言っている発言の一つです。

初めて聞かれた お客様は『???』マークが出ているのが私には見えます。

レタスは、収穫して間も無くの新鮮なうちにサラダにする方が

シャキシャキで美味しいことは、調理をしない男性でも知っていることですよね?

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しかし、コーヒー豆は皆様にとって都合のいい解釈をされていることが

本当に多いです。それは、日々の接客の中で未だに感じることの一つです。

通常、生豆(なままめ)の状態では酸化は気にしない程度のレベルです。

それは、お客様が心配する前に回転しているためです。

しかし、焙煎してしまうと全く条件は変わってしまいます。

通常、焙煎豆では3ヶ月が寿命です。もちろんハイクオリティを求めるなら

それ以上にシビヤになるわけです。

それは、豆の状態で完璧に保存されていることが条件です。

温度、湿度、そして光。長期保存をする場合には

冷蔵庫、もしくは冷凍庫に保存する拘りのお客様もいます。

しかし、ここでポイントは冷蔵庫で保存する価値のあるコーヒーを冷蔵庫に保管しているか?ということです。

ひょっとして、常温より冷蔵の方が若干保存状況がいいかもしれませんが

酸化してしまっている(もう、それ以上古くならない)コーヒー豆を冷蔵保存したところで

酸化が進まないのではなく

それ以上古くならないだけです。なので冷蔵庫に入れるよりも

酸化する前の状況で飲みきる!ということが大切です。

焙煎したてのコーヒー豆でも

長期保存が不可能ですので小まめに購入されることをお勧めします。

さらに・・・ポイントといたしまして

粉に挽くとコーヒー豆の表面積が約20倍増えると言われております。

ということは、参加速度も20倍速くなるということになります。

豆の状態で3ヶ月。粉にしたら20倍ですから寿命は5日です。

 

やばいな〜常連さんたちから

長いのは程々にと忠告されましたが

続けます。(笑)

 

どうしても、コーヒー豆の酸化については

伝えておきたい項目なので

ついつい熱くなってしまいます。

車好きの人でしたら

コーヒーの酸化については「オイル交換」を例えで伝える事もあります。

昨日より今日のオイルの汚れ具合で車の調子が悪くなったことを感じる人は少ないと思います。

しかし、日々オイルたちは酸化し、劣化を続けているのです。

定期交換時期に入り、オイルを新しいものに変えた時

その汚れ具合、性能が向上したことに気づかされます。

コーヒーも同じことが言えます。

日々、酸化は進んでおりますが、昨日より香り、味が落ちたことを気づく人は少ないです。

しかし、だんだん古くなった最後のコーヒーを飲み干した後に

焙煎したての新しいコーヒーを飲み比べてみると

「私、コーヒーの味がわからない」と言っている人にも

か・な・ら・ず、わかります。皆、比べたことがないから

分からないと言っていますが、酸化した状態でも

美味しいと言っていることは

ある意味幸せなのかもしれない。

 

私たちタオでは、「美味しいコーヒー」を作っている自負はあるものの

「美味しいコーヒー屋さん」になるつもりはない。

それより、常に素晴らしいコーヒーを製造し続け、お客様に飲んでいただく。

それを日常にできた頃、そのお客様方が「美味しくないコーヒー」を飲んだ時に

初めて、気づいて欲しい。

「いつも飲んでいるタオのコーヒーのクォリティの高さを」

製造する上で、すべての項目に

拘りたいと考えているが

最低限、皆様に知っていただきたい項目は

必ず、新鮮な焙煎したてのコーヒー豆を購入し

酸化してしまう前に、必ず飲み干す!

冷蔵庫に入れているからといって安心して何ヶ月も放置しないでくださいね。

お願いします!!!

 

 

今までお世話になりました。

南高江店のオープンをしたことにより

毎週日曜日にお邪魔させていただきました。

本当に色々な出会いに感謝いたします。

今週週末からは、大津店の出店のために

しばらくの間、南高江店のシフトはお休みさせていただきます。

せっかく、出会ったご縁です。大切にしていきたいと思います。

また、本店の方にはおりますので

ぜひ、遊びに来てください。

よろしくお願いいたします。

 

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だんだん、持ち上がってきました。秋のチーズケーキフェア。

本日、ご紹介いたしますのでは

福島唯さん作の商品名、チーズタルト☆プレミアムのご紹介です。

見た目にも可愛らしいですが、見かけに負けないプレミアムな美味しさは

写真では表現できません。ぜひ口の中でとろけてみてください。

本人からこだわりのコメントを頂いております。

フレッシュレモンがふんわり香るたっぷりホワイトのホイップクリームには2種類のチーズを、タルト生地にもパルメザンのチーズを練り込んで、贅沢なタルトに仕上げました。

宜しくお願い致します。

 

ぜひ、拘りのコーヒーもご一緒にどうぞ!!!