いつかは欲しい!家庭用最上位電動ミル比較!

第47回、珈琲講座を終えて。

珈琲講座の基本中の基本、初級編の

「美味しい珈琲の淹れ方」講座を

先日、山鹿店で行いました。

サードウェーブの影響なのか?

おうちカフェの影響なのか?

自宅で美味しい珈琲を淹れたいという

意識の高い方が沢山、参加してくださりました。

伝えていく側も張り合いがあり、

素晴らしい会にすることができました。

 

中には初級編から中級編へ行かれそうな方もおられました。

その時に家庭用の上位電動ミルの違いや

豆での保管がいかに大切なことなど

お話しでき嬉しくもあり

私たちもプロとして

まだまだ浸透していない

正しい知識を皆様へ

ご紹介できればと思い、当店でも扱っている

コーヒーミルのお話をすることに致します。

 

フジローヤル「みるっこDX」 VS カリタ「NEXT G」

家庭用コーヒーミルの上位機種を

あえて比較してみます。

家庭用の電動ミルにも様々です。

いくつか種類がありますが、

その中でも最も上位に位置する当店でも販売している

2つの家庭用電動ミルの比較してみました。

 

フジローヤル「みるっこDX」の紹介。

よくカリタの旧型ミル(ナイスカットミル)との

比較に取り上げられ、一回り優れたスペックを示してきた

家庭用電動ミル界の王者とも言える存在です。

価格も一回り高いので、ナイスカットミルで

物足りなくなった人がよく買っている印象です。

 

この「みるっこDX」を使っていて、「サ〜…」という音が

鳴ったかと思ったら、すでに挽き終わっています。

異常までの静音性です。(笑)

 

<当サイトでも買えます>

 

カリタ「NEXT G」の紹介。

カリタのNEXT GはまさにNEXT GENERATIONを意味する次世代機。

ナイスカットミルの後継機として2015年の暮に登場しました。

サードウェーブによりコーヒーに対する感度が高まった

コンシューマーに向け、カリタが本気を出しました。

ネクストG___コーヒー機器総合メーカーカリタ【Kalita】

 

ナイスカットミルの話題によく出る排出口の静電気にも対応し、

新型の粉受けも開発。静音性も数段上がり、まさに究極の1台になりました。

 

公式サイトでは業務用の位置付けですは、ナイスカットミルの

後継機ということで今回は家庭用電動ミルの最上位という扱いで比較を行います。


<当サイトでも買えます>

 

 

比較

さていよいよ比較していきます。

電動ミルにとって重要な要素をカタログスペックで比較しました。

価格

とりあえず定価で比較します。

NEXT G定価/55,000円(税抜)→

タオクリスマス特別価格/50,000円(税抜)


みるっこ定価/53,300円(税抜)→

タオクリスマス特別価格/36,851円(税抜)

約1万円の差があります。

みるっこの方が発売時期も遅いので

多少値下がりはしてて、実際は15,000円くらいの差があります。

差額でナイスカットミルが買えそう…

 

操作性

NEXT Gのスイッチはナイスカットミルが

背面だったのに対し前面の土台部分に取り付けられています。

一方みるっこは側面に配置されています。

より狭い場所に置くことを考えると

NEXT Gに軍配が上がりそうです。

ネクストG___コーヒー機器総合メーカーカリタ【Kalita】

 

ホッパーに入る豆の量は

NEXT G:60g

みるっこ:200g

 

これについてはカリタの「淹れる度に豆を計って挽け」

というメッセージが感じられますね。

NEXT Gにはホッパーを取り付けないとモーターが

作動しない安全装置が搭載されています。

 

細かさについては・・・

NEXT G:15段階

みるっこ:19段階

ということで、この点はみるっこが優れています。

実用的には使うメッシュは限られているので

なんとも言えませんが細かく分かれているのに越したことはありません。

 

また、双方ホッパー下部に仕切りがあり、

十分な回転数になってから豆を挽くことが出来ます。

これはナイスカットミルには無い機能です。

 

粒の均等さ

これについては工業的な規格を用いて

各社で数値化して欲しいものなのですが、

どちらもかなり高い次元で粗さを揃えてきています。

ネクストG___コーヒー機器総合メーカーカリタ【Kalita】

 

みるっこの粒度の精度の高さはお墨付きで、

喫茶店の業界標準となっているR-440よりも精度が高いと言われています。

NEXT Gについては従来のナイスカットミルからモーターの

回転数を半分にまで下げることで粒度の安定性を上げる事に成功しています。

 

挽く早さ

電動ミルだし早く挽けるのが当たり前となっていますが

NEXT G:50g/分(換算値)

みるっこ:250g/分

そうです!NEXT Gは、めちゃくちゃ遅いんです。(笑)

というのもナイスカットミルに比べて消費電力が半分の60W。

製品ホームページには挽くスピードは載っていなかったので

ナイスカットミルの仕様書と消費電力を参考にしました。

本当に驚きの遅さです。(笑)

 

みるっこの消費電力は130Wとなっていて、

グラインド式ならではの早さを誇ります。

 

静電気対策

 

NEXT Gには排出口付近にコーヒーの粉が付着するのを

防ぐ静電気対策装置が搭載されています。

排出口に向かってマイナスイオンが放出されるものです

(刃の材質によってはプラスイオンが放出される可能性もあります)

これにより挽いた後になってから

こぼれてくるようなことも無くなりました。

 

みるっこは特に対策はされていません。

ただ、静電気によって薄皮と微粉を取り除くことができると考えれば、

微粉否定派の人にとっては、対策して欲しくないところかもしれません。

 

熱対策

高速で回転する刃は熱を持ちやすく、

その熱は豆の風味に影響を与えます。

みるっこが金属製の刃を用いているのに

対してNEXT Gは熱を持ちにくい

セラミック製の刃を用いています。

これはNEXT Gが一歩リードしていると言えるでしょう。

しかし数十グラムの豆を挽いて

あの質量の刃が熱を持つのかというと正直疑問が残ります。

100g以上挽く場合は影響すると思いますがね。

 

静音性

どちらの電動ミルも静音性が優れていて、

業務用もあわせて考えてみてもトップクラスの静かさです。

ナイスカットミルで問題視されていた静音性ですが、

NEXT Gはそもそも消費電力が小さい為

モーターの回転数が低く、静音性が向上しています。

みるっこは重量が5kgと重いため、

振動そのものがあまり発生しないようになっています。

 

 

まとめ

表にまとめると以下のようになります。

比較用にナイスカットミルも追加で載せておきました。

上にも書きましたがあくまでカタログスペックなのでお忘れなきよう。

 

新型カリタ/

NEXT G

フジローヤル/

みるっこ

旧タイプ/

ナイスカットミル

価格 55,000円 53,300円 27,500円
操作性
粒の均等さ
挽く早さ
静電気対策
熱対策
静音性

 

やはり最近開発されただけあって

NEXT Gの性能の高さが見て取れますね。

ただし、それだけ値段も張ります。

静電気対策はやはり画期的で、ユニット単体で

売ってくれないかなぁと思うほど欲しいです。

工業用のイオナイザってそれだけで

何万もするからですね。

 

いつか持ちたい家庭用最上位電動ミルのお話でした。

ご検討お願いします(笑)

 

 

次回、第48回の珈琲講座の募集も開始いたしました。

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ご興味がある方は、山鹿店へ直接お問い合わせください。

0968−44−8558