オシャレは足元から。

コーヒーと向き合ってナンボの仕事です。

ファッションがお好きな方は、よく耳にする言葉

オシャレは足元から・・・

 

コーヒーを追求する職人さん沢山増えることは

業界が盛り上がるし嬉しいことなんだけど・・・

 

なんか違うな〜と思うことも沢山あります。

 

昨今、サードウェーブの影響からか?

開業したいと望む若者が増えてきた反面。

困ったことに、足ものが地に足がついていないと

思われるような職人を名乗っている人が後を絶たない。

 

拘りのコーヒー豆。拘りの抽出方法を議論するのも

勿論、沢山考え、悩み、何度も何度も実践し

納得いくまで追求する気持ちはとても大事だし

それこそが継続して研究する醍醐味であるので

職人さんは後を絶たないのかもしれない。

 

でも、私はまずやって欲しいことがあるのです。

 

マシンのメンテナンス。

コーヒーにお湯を注いでも

コーヒー成分は溶け出しません。

コーヒー豆にはまず「グラインド」(粉砕)する作業が必要です。

すり潰すより、切れ味のいいグラインダーを使用するのが

いいとされており、勿論、常にいいグラインダーで

顕微鏡で見ても素晴らしいカットが必要です。

 

ここでグラインドの必要な2つの大きな要素をご紹介します。

 

①粒の大きさを均一にする。

器具によって粒の大きさを変化させますが、ここで必要なのは

粒の大きさを一定に保ち、且つ微粉をいかに減らし

毎回一定の状態を作れるかが問題です。

 

②摩擦熱を最小限に抑えます。

いくら焙煎したてのフレッシュな拘りのコーヒー豆を選択しても

摩擦熱から酸化させ、良質な風味と香りを飛散させては

選択どころか、意味がないに等しいとされています。

 

2つに拘るのは勿論、とても重要です。

私も出来る限り、いい状態でお客様に素晴らしい

コーヒーを口にして頂きたい。

 

でも、こだわりの部分だけを伝えて

肝心なことに目が向いていない人も沢山います。

残念ながら・・・

 

グラインダーの刃は消耗品です。家庭用レベルでは

交換までするほど、使用する人は聞きませんが

私たちプロが使用しているものほど

メンテナンスされていないものが多いのです。

 

mazzer.jpg

 

刃は切れ味を見て、自分が自信を持って「切れる」と判断できなくなったら

交換しましょうね。せめて、隅々まで古い微粉が

グラインダーの中に残っているかもしれない?と疑い

分解洗浄は頻繁にする必要があります。

 

どうでしょうか?これを読んでくださっている方々!

あなたの行きつけのお店は

分解洗浄まで頻繁にしてくれていますかね?

 

マシン洗浄.jpg

 

オシャレは足元から、

コーヒーはまず、メンテナンスや洗浄といった

基本的なことを忘れず、基準値から

下がらないような品質を出してくれている店に通って

あなた(お客様)自身も、それを見極められる

味覚に成長ください。私たちコーヒー職人が

基本を忘れないためにも、厳しくチェックくださいませ!

 

マスターからのお願いです。