ウインナコーヒーが最初のヒット商品。

日本でおなじみの「ウインナコーヒー」

というよりは、タオの看板メニューとしても

多くのお客様に愛されているコーヒーの一つです。

当マスターのマシンガンブログで一番語りたかった項目。

実はこのテーマは、危険な内容となっております。

最後まで読んで頂いて初めて完結致します。

ぜひ、私の見解を読んでもらえると嬉しいです。

ウインナコーヒー.JPG

コーヒーの上にホイップした生クリームを

浮かべたお馴染みの、ウィンナコーヒー。

 
しかし、オーストリアのウィーンではウィンナコーヒーと

いうメニューはありません。

一番近いのは「アインシュペナー」があります。

 

生クリームが口に上から入り、コーヒーが口の下から入る

感覚がたまりませんね。タオでは、初代看板商品として

このコラボを一押しにしてきました。
 
 
 
 

生クリームの生まれたエピソード。

20年前に屋台コーヒー開業当初の話です。

いっくら拘りのコーヒーを語ったとしても

看板も上がっていない若造の屋台コーヒーでは

見向きもされません。

わかるか?わからないか?の微妙な線より

誰にでも圧倒的な違いのわかる方法を模索していました。

 

焙煎した豆を色々なレストランを始めとする飲食店に

豆の卸に配達に行きます。また、様々なコーヒー専門店に

足を運んでも、その「コーヒー」自体を拘り、

売りにしているところがあまりにも多く、更に

「どこの珈琲が一番美味しい」と分かりづらくもあります。

 

私にとって不思議に思うこともありました。

なぜ?中身のコーヒーを拘っているのに

浮かべるポイップクリームは市販のもの・・・

もしくは単なる泡だてたもの・・・

その拘ったコーヒーに浮かべるコーヒーに合う

ポイップクリームの開発に着目をおいたのは・・・

今考えると、自然な出来事だったかもしれません。

 

自分でも美味しいと思える拘ったコーヒーに

最高に相性がいいクリームを作れた事から・・・

屋台をしている田原坂公園のウインナコーヒーは

間違いなく看板商品となりました。

私が認識している最初のヒット商品となりました。

 
 
 

せっかくですので少し語ります。

ウィンナコーヒーは・・・

昔ウィーンで飲まれていたコーヒーを勝手に?

ウィンナコーヒーと名付けているようですが、

ウィンナーは”ウィーン風”との解釈となりますが

実際にウィーンには、

そのような名のコーヒーは存在しません。

同様な作り方で、カフェ・アイン・シュペナーやカフェ

・ミント・シュラゴーバー、メランジュなどがあります。

「珈琲の事典」によると、これらアインシュペナーが

俗にウィンナコーヒーと言われているようです。

”一頭だて馬車の駆者”の名のように

昔、客を待つ駆者が飲んでいた歴史があるようです。

ケーキのザッハトルテで有名なザッハホテルの

「カフェ・ザッハ」でコーヒーにケーキ用の生クリームを

浮かべたのが始まりだそうです。???

1880年頃のことで、ケーキに使うホイップクリームが

コーヒーにもよく合うと好まれるようになり、

ドイツ・フランス・イタリアへと流行していったようです。

フランスでは「カフェヴィエノワ」って言いれています。

 

オーストリア以外の国でホイップクリームを入れたコーヒー

ドリンクを総称してウィンナコーヒーと呼んでいます。

 

日本へはアメリカ経由で紹介され、正式な英語名は

「VIENNA・COFFEE」と言います。

ウィンナコーヒーは日本でしか通用しない言葉です!

 

その他にも発祥をロシアとする物語から名付けられた説もあります。

ある夫人が、狩りに出かけた旦那さんのことを

料理を作って待っていたそうです。

日本のように暖かな国では「熱いコーヒー」の上に

「冷たい生クリーム」を浮かべるとコーヒーの温度が下がる

イメージがありますが、ロシアのような寒い国では

コーヒーから出る蒸気を閉じ込めて

冷めないように蓋をしました。

愛する旦那さんを寒い中、1杯のコーヒーで待っていた。

その愛らしい物語から、その夫人の名前を用いて

「ウインナコーヒー」と呼ぶようになったそうです。

 

VIENNA夫人ですので、「ウインナー」と伸ばさず

「ウインナ」と表現するのが正しいとされております。

 

タオでは「その名前のないウィーン風コーヒー」

伝えるよりもウインナ夫人のお話の方が大好きです。(笑)

なのでスタッフ教育でも、お客様に教えてあげて!と

物語重視の説明を致しております。どちらのお話も

受け止める人が、どのように捉えるかが問題です。

その正式な裏付けに関しては、

正確なものは存在しませんので、予めご了承ください。

 
 
 

カプチーノ改め、タオチーノ!

コーヒーとの相性から生まれたクリームを使用して

様々な商品開発が進みました。

今となれば、ウインナコーヒーを超え

クリームを使用している看板商品があります。

その名も「タオチーノ」

コーヒーから生み出したクリームが存在するとしたら

タオチーノは完成したクリームを更にコーヒーの方へ

フィードバックし、生み出したと言っても過言ではない。

しかし、最初からタオチーノという

ネーミングだったわけではないのです。

カプチーノ・・・

 

昨今のカフェブームでカプチーノという名前を知らない人は

少なくなり、意味は分からずにしても

多くの人は、名前ぐらいは聞いたことあるはずだ。

現在ではイタリアの高級エスプレッソマシーンと

技術を備えたバリスタの誕生により

皆様に認識しやすいカプチーノを提供できております。

 

移動式コーヒー店の狭い厨房環境。開業当時のマシンの性能。

現在よりは圧倒的に誇れる技術がなかった頃、深煎りの珈琲豆で

抽出したものにクリームを乗せるシンプルなカプチーノでした。

自己流の昔風のカプチーノと現在の認識高いカプチーノを

分ける手立てとして、現在は昔屋台で開発した進化版コーヒーを

タオチーノと呼ぶようにした。

名前もポップで可愛く、人に親しみやすかったのか?

その後、うちの看板商品の一つになる代表作となりました。

 
capuccino.jpg
 
 

飲みたくなったでしょ?

タコ足のウインナーは入っておりませんが

ウインナ夫人に負けないぐらいの

愛情を込めて提供しております。

 

ウインナコーヒー、タオチーノが飲みたくなったら

全店舗で提供しておりま〜す。(笑)

 

 

また、マスターの話も聞いてもいいという

寛大な方は是非とも話しかけてくださいね。w